内科の診療は患者自らが訴える症状に基づいて、疾患の内容を推測・確定させる事が基本となります。その後の対処については、見込まれる疾患の内容によって以下の二手に分かれます。
感冒のように外科的な施術を要せず経過観察が主体となる疾患の場合には、薬剤等の処方を行う事によって治療を行う事になります。一方で手術等を要する・特定の箇所に絞った精密検査を要するといったケースでは、該当する診療科や専門病院を紹介する事によって治療への仲立ちを行う事となります。
この他の診療内容としては、糖尿病・メタボリックシンドロームといった長期的観察を要する病気や、高血圧といった注意を要する状況における管理や指導を担当する事も該当します。季節性のアレルギー症状に関しても、類似の診療を行っています。更に予防接種の実施といった、比較的短時間の医療行為で且つ広く一般に行われるべき事象についても担当する事になります。
そしてこれらの診療内容を、場合によっては訪問診療という形で行う場合があるのも大きな特徴となります。訪問診療の実施は小規模・個人レベルの開業医によって行われている事も多く、実質的に地域の医療の窓口的な役割を引き受けるという点で重要な取り組みとなっています。